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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻6号

1994年06月発行

文献概要

シンポジウム 変性腰部脊柱管狭窄症の手術的治療と長期成績

外側型腰部脊柱管狭窄症の病態と術後成績―腰椎椎間板ヘルニアのlateral recess syndromeと対比して

著者: 佃政憲12 鷲見正敏1 片岡治1 澤村悟1

所属機関: 1国立神戸病院整形外科 2現:高砂市民病院整形外科

ページ範囲:P.693 - P.698

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 抄録:腰部脊柱管狭窄症(以下LSS)の脊柱管の外側部で骨性に神経根を圧迫している症例を外側型腰部脊柱管狭窄症(以下LS)とし,また腰椎椎間板ヘルニア(以下LDH)症例のうち,狭窄外側陥凹(narrow lateral recess;以下NLR)を合併するものを加えて,手術所見より3群に分類した.A群は骨性LSが主であるもの,B群はLDHを合併しているが主な原因がLSにあるもの,C群はNLRを合併しているが主な原因がLDHによるものである,過去12年間に手術を行ったLSSの183例とLDHの327例のうち上記の分類に包含されるものは70例であり,A群が31例,B群が21例,C群が18例であった.術前自覚症状は,腰痛,下肢痛,しびれが3群とも高率にみられ,理学所見ではSLRテスト陽性例がC群で多くみられた.術後成績では,腰痛,しびれは改善したが,下肢痛はA群で50%に遺残し,B,C群と比較して不良であった.理学所見も3群ともに改善は認められたが,C群と比べ,A,B群の改善例は少なかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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