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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻6号

1994年06月発行

文献概要

臨床経験

膝複合靱帯損傷に伴う総腓骨神経麻痺の3例

著者: 青木喜満1 多胡秀信2

所属機関: 1岩見沢市立総合病院整形外科 2市立釧路総合病院整形外科

ページ範囲:P.735 - P.739

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 抄録:膝の複合靱帯損傷に伴う腓骨神経麻痺に対する治療方法の決定は,靱帯損傷に対する処置も含めて難しいところである.著者らは同じような膝の複合靱帯損傷に伴う腓骨神経麻痺3例を経験し,全例に可及的に靱帯修復と靱帯再建を行い,腓骨神経は神経の連続性の確認と神経剥離を行い経過を観察した.全例において8~10カ月後に回復の兆候が現れ,1年半後には足関節の自動背屈可能となる機能回復を見た.機能回復に要する期間と回復程度は,靱帯損傷の程度に関係している.膝の複合靱帯損傷に伴う腓骨神経麻痺は,靱帯の手術時に神経を確認し,断裂あるいは著明な異常がなければ,10~12カ月は経過観察しても良いと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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