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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻7号

1994年07月発行

文献概要

論述

腰椎変性すべりの発生機序―すべり発生確認例による検討

著者: 長総義弘1 菊地臣一1 蓮江光男2 佐藤信也3

所属機関: 1福島県立医科大学整形外科 2日本赤十字社医療センター整形外科 3佐藤整形外科

ページ範囲:P.765 - P.770

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 抄録:前方すべり発生を確認した腰椎変性すべり症69例を,長期観察後もすべり発生のみられない不安定腰椎36例および不安定性のない脊椎症27例と比較検討した.すべり発生例では,すべり発生以前から,椎間板変性や椎間不安定性が認められ,さらに,すべり椎における椎弓角や椎間関節傾斜角が大きかった.すべり発生のない症例では,椎間不安定性の有無に関わらず,椎弓角,椎間関節傾斜角が小さかった.したがって,すべりの発生には,後方要素の水平化という素因は必要条件であり,そこへ,前方要素の機能破綻が加わって初めて生じると考えられ,前者がより重要な因子と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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