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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻7号

1994年07月発行

文献概要

シンポジウム 慢性関節リウマチ頚椎病変

慢性関節リウマチ下位頚椎不安定症における脊髄障害発生の危険因子について―単純X線およびMRI所見と病理所見の対比による検討

著者: 谷口博信1 桑原茂1 福田健二1 黒木龍二1 田島直也1

所属機関: 1宮崎医科大学整形外科

ページ範囲:P.799 - P.803

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 抄録:今回われわれはRA患者の頚椎において単純X線所見,MRI所見を病理組織学的結果と対比し,予後判定の一助となる危険因子の検討を行った.対象は頚椎に起因する局所症状あるいは神経症状を有するRA患者129例である.全例に頚椎X線撮影を行い,下位頚椎において前後方向に2mm以上の亜脱臼を呈するものを不安定性ありとした.また53例にMRIを,さらに27例に剖検を行いそれぞれの所見を比較検討した.その結果下位頚椎の不安定性を惹起し,脊髄圧迫の危険性を予見する所見として,単純X線所見としては椎体縁のびらん,MRI所見においては椎体終板の不整像およびガドリニウム(Gd)によりエンハンスされる椎間板周囲の結節像が重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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