icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻7号

1994年07月発行

文献概要

シンポジウム 慢性関節リウマチ頚椎病変

リウマチ性下位頚椎病変における脊髄障害発生のX線学的予知指標

著者: 米澤孝信12

所属機関: 1あさひ総合病院整形外科 2富山医科藥科大学整形外科

ページ範囲:P.805 - P.813

文献購入ページに移動
 抄録:この論文は慢性関節リウマチ(RA)下位頚椎病変による脊髄圧迫障害のX線学的危険因子を求めたものである.RA100例と頚椎症100例につき比較検討し,そのうちRA58例について5~10年間のX線学的追跡を行った.椎間間隙狭小,椎体終板侵食,椎間関節侵食,棘突起侵食,下位頚椎前方すべり,および頚椎柱短縮はすべてRA群において有意に高頻度であった.下位頚椎病変による明らかな脊髄障害はRA100例中15例にみられ,棘突起の破壊,頚椎柱短縮および脊柱管前後径の狭小がX線的危険因子であると判断された.追跡調査58例中8例に脊髄障害の進行があり,これらは前方すべりの進行,棘突起破壊の進行,椎間間隙狭小の進行,および頚椎柱短縮の進行と深い関係にあるほか,罹病期間が長く,ステロイド投与量が多く,stage,classが高いRA進行例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら