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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻7号

1994年07月発行

文献概要

シンポジウム 慢性関節リウマチ頚椎病変

リウマチ性環軸椎前方亜脱臼および垂直亜脱臼に対する環軸関節後方固定

著者: 藤谷正紀1 斉田通則1 三浪三千男1 金田清志2

所属機関: 1北海道整形外科記念病院 2北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.815 - P.822

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 抄録:1979年以来,当院におけるリウマチ性環軸椎亜脱臼に対する手術例は116例である.そのうちBrooks法による環軸関節後方固定術例は97例である.垂直性亜脱臼でも環椎の前傾が存在し整復可能な例は出来るだけ本法で対処してきた.97例中後方亜脱臼4例を除く93例の術前平均前屈時ADI,9.0mmは術後1.9mmに,術前平均前屈時SAC11.1mmは16.0mmに各々改善し,全例とも良好な整復位を獲得した.術後4年以上経過した68例中X線計測が可能な35例(術後平均7年)のADI,SACは術直後と同値であり,全例とも整復位が保持されていた.歯突起上方移動は2例のみに認めたが,歯突起先端が整復位にあるため大後頭孔前縁と癒合していた例が確認された.Brooks法によるwiringの締めつけが術後のalignmentに及ぼす影響を危惧したが,clivo-axial angleは術前平均149.1゜が経過観察時158.3゜となり固定した環軸椎と後頭骨とのalignmentはほぼ良好であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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