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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻7号

1994年07月発行

文献概要

臨床経験

膝関節周辺に生じた骨巨細胞腫に対する関節機能温存,再建の試み

著者: 西田淳1 白石秀夫1 嶋村正1 双木慎1 小竹俊之1 阿部正隆1 和田俊夫2

所属機関: 1岩手医科大学医学部整形外科 2十和田東病院整形外科

ページ範囲:P.847 - P.852

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 抄録:Ennekingのstage 3あるいは再発などのため関節機能温存,再建に苦慮した膝関節周辺に生じた骨巨細胞腫例に検討を加えた.症例は5例で,骨皮質の破壊が狭い範囲に限局している例では掻爬後骨セメント充填法を,大腿骨外顆例では膝蓋骨関節面を利用して遊離膝蓋骨移植術を,脛骨近位外側例では有茎膝蓋骨移植術を,脛骨近位内側例では高位脛骨骨切り術を行い,関節機能温存あるいは再建を図った.各症例の術後患肢機能をEnnekingの評価法に従って評価した.術後患肢機能は骨セメント法および高位脛骨骨切り術を行った例ではexcellent,膝蓋骨移植術を行った例ではgoodで,良好な患肢機能が得られたものの,遊離膝蓋骨移植術例では移植膝蓋骨に骨吸収像が出現し,有茎膝蓋骨移植術施行が困難と考えられる大腿骨外顆例の機能再建法に問題点が存在した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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