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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻7号

1994年07月発行

文献概要

臨床経験

巨大な前腕部のtumoral calcinosis様石灰化による後骨間神経麻痺の1例

著者: 細川吉博13 金田清志1 荻野利彦2 加藤博之3 阿部和厚4

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科 2札幌医大医療技術短期大学理学診療科 3現:釧路労災病院整形外科 4北海道大学医学部第3解剖学

ページ範囲:P.857 - P.861

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 抄録:慢性腎不全により4年間の血液透析の経過中,右前腕部に発生した腫瘤により後骨間神経麻痺をきたした稀な1例を経験した.神経麻痺の改善がみられないため腫瘤摘出術を行い,組織学的,電子顕微鏡学的に検討を行った.その結果,腫瘤はリンとカルシウムからなる石灰の結晶から成り立っていた.それらの分析から,腎不全状態での血中リン値の上昇がカルシウムを伴って直接軟部組織に沈着する機序が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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