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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻8号

1994年08月発行

文献概要

臨床経験

仙骨部脊索腫手術におけるMRIの有用性について

著者: 山口潔13 舘崎慎一郎1 佐藤哲造1 六角智之1 木下知明1 松嵜理2 守屋秀繁4 北原宏5 三橋繁4

所属機関: 1千葉県がんセンター整形外科 2千葉県がんセンター臨床病理 3現:千葉大学医学部整形外科 4千葉大学医学部整形外科 5千葉大学付属病院放射線部

ページ範囲:P.959 - P.964

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 抄録:仙骨部脊索腫の手術に際しMRIにより切除範囲を決定した4例のMRI所見と切除材料とを比較検討した.MRIによる術前評価のポイントとしては,①腫瘍の頭側への進展,②直腸浸潤の状態,③大殿筋,梨状筋への浸潤状態を知ることであり,それにより仙骨切断高位および,大殿筋,梨状筋の切除範囲が決定された.術後の病理学的検索により,切除縁は腫瘍辺縁切除縁2例,広範切除縁2例であった.全例,現在までのところ再発をきたしていない.以上の結果より,MRIは術前の腫瘍進展範囲を把握するために有用であると判断された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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