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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻8号

1994年08月発行

文献概要

臨床経験

下肢神経症状を伴った骨粗鬆症による脊椎圧迫骨折の手術経験

著者: 王東12 斉藤正史1 古沢豊1 塩見朗1 伊佐治純1 手塚正樹1 柴崎啓一1 大谷清1

所属機関: 1国立療養所村山病院整形外科 2現:日野市立病院整形外科

ページ範囲:P.969 - P.973

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 抄録:下肢神経症状を伴った老人性骨粗鬆症による陳旧性脊椎圧迫骨折に対し,前方固定術を行い良好な成績を得たので報告する.症例は6例で男2例,女4例,平均年齢は67歳であった.発症部位は胸腰移行部で胸椎2例,胸腰移行部3例,腰椎1例であった.後弯変形は術前平均30.2こから術後平均17.7°と改善した.全例に脊髄の除圧と,支持性の回復を行える前方固定術を行い,そのうち3例にinstrumentationを併用した.全例に神経麻痺の改善が認められ,歩行可能となった.神経症状が出現した場合には早期に手術的治療を行うべきで,病態からみて脊椎の後弯変形の矯正と,脊柱管内の除圧が行える前方固定術が有効であると考える.しかし老人故に合併症に留意し,早期離床を考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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