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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻9号

1994年09月発行

文献概要

論述

患肢温存追加広範囲切除術を行った軟部肉腫例の検討

著者: 西田淳1 白石秀夫1 小竹俊之1 阿部正隆1 室岡玄洋2

所属機関: 1岩手医科大学整形外科 2岩手医科大学第2病理

ページ範囲:P.991 - P.997

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 抄録:取り残し例,局所再発例を含む軟部肉腫例8例に対し患肢温存追加広範囲切除術を行った.症例はMFH 3例,横紋筋肉腫2例,脂肪肉腫2例,滑膜肉腫1例であり,術後経過観察期間は6カ月~4年2カ月,平均2年1カ月である.初回手術時の切除縁,手術創の汚染範囲は,前医の手術所見,術創の肉眼所見,MRI等の画像所見により概ね推測できた.獲得された切除縁は,治癒的切除縁1例,広範囲切除縁7例であり,2例は術前設定した切除縁以下の切除縁であった.局所再発例はなく,2例に肺転移が出現したが,転移巣の摘出を行い,転移例も含めて全例無病生存中である.術後患肢機能はfair 1例,good 1例,excellent 6例と比較的良好であり,摘出術後紹介される軟部肉腫例でも,患肢温存広範囲切除術を積極的に考慮すべきと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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