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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻9号

1994年09月発行

文献概要

臨床経験

骨粗鬆症を基盤とした仙骨不全骨折の3例

著者: 松山敏勝1 糸田瑞央1 渡邊耕太1 横串算敏1 石井清一1 石塚圭輔2 畑英司2 楢崎義一2

所属機関: 1札幌医科大学整形外科 2道都病院内科

ページ範囲:P.1053 - P.1057

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 抄録:骨粗鬆症に基づく仙骨不全骨折の3例を報告した.全例女性で,年齢は69,70,81歳であった.いずれもDXA腰椎-AP法で高度の骨塩量の減少を呈していた.単純X線像では骨折線の観察が困難であった.一方,全例に骨シンチで仙骨部に集積を認め,骨シンチが診断に重要であることを確認した.しかしながら,本症に特異的とされる典型的H型集積を呈したのは1例のみであった.骨折型により骨シンチの集積パターンは多彩であった.各種の画像診断,骨生検での診断確定が必要な症例もあると考えられた.骨粗鬆症患者での腰殿部痛の鑑別診断として本症を留意する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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