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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻9号

1994年09月発行

文献概要

臨床経験

小児有頭骨単独骨折の1例

著者: 西浦康正1 高橋正憲1 中村光一1 植野満1 内西兼一郎2

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院整形外科 2慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1059 - P.1062

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 抄録:10歳の男児がマンションの2階から転落し左手関節部痛を生じ,当科を受診した.初診時左手関節は軽度腫脹し,圧痛を認めたが,単純X線所見で骨折線は明らかでなかった.シーネ固定により経過を観察したところ有頭骨に骨折線が明瞭となった.受傷後約6週で圧痛は消失し,X線像上骨折線も約4カ月で完全に消失した.小児の手根骨骨折はきわめて稀であるが,放置すれば偽関節となる可能性もあり,常に念頭に置き治療に当たるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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