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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻9号

1994年09月発行

文献概要

臨床経験

強直性脊椎炎の後弯変形に対する脊椎矯正骨切り術の経験

著者: 畠山雄二1 阿部栄二1 岡田恭司1 松永俊樹1 吉田澄子1 佐藤光三1

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1067 - P.1071

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 抄録:症例は50歳男性,18年前腰殿部痛で発症.強直性脊椎炎の診断でNSAID投与等の対症療法を受けていたが,後弯変形が進行し,前方水平視障害,歩行障害を来して手術に至った.仙腸関節および広範囲の椎間関節,椎体の骨性癒合がみられ,可動関節はO-C1,C1-2,L3-4のみであった.著しい頚椎過伸展と胸腰椎後弯変形を認め,L1-5の後弯は37°であった.後方よりL2-5の3椎間板レベルでwedge osteotomyを行い,pedicular screwで固定した.術後前弯20°に矯正された.しかし,術後固定上端のL2椎体上縁に骨折が生じた.腰痛,矯正損失のため,術後31週に上方へ固定範囲を延ばし,T11-L5のpedicular screw固定を再度行い,前弯23°に矯正した.術後8カ月の現在,前方水平視も容易となり姿勢も著しく改善した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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