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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科29巻9号

1994年09月発行

文献概要

臨床経験

外傷性麻痺性の頚胸椎側弯の治療経験―全周性の脊椎骨切り術とspinal instrumentationによる矯正

著者: 日野浩之1 金田清志1 鐙邦芳1 佐藤栄修1

所属機関: 1北海道大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.1077 - P.1080

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 抄録:外傷性麻痺性の頚胸椎側弯を呈した1例の手術治療を経験した.症例は27歳の男子で交通事故により受傷し,脳挫傷,頚胸椎損傷,腕神経叢損傷などがあった.脳挫傷による片麻痺と頚胸椎損傷などが側弯発生の原因と考えられた.立位単純X線像にてC5からT11において72°の側弯変形あり,著しい体幹インバランスのため立位歩行困難であった.頚胸椎移行部では前方・後方脊椎要素に骨性癒合あり,全周性の脊椎骨切り術と後方脊椎インスツルメンテーションによる矯正固定を行った.側弯変形は72°から25°に,plumb lineの偏位は16cmから6cmに改善し,歩行障害は著しく軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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