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論述
股関節症の病変進展のレ線学的研究
著者: 伊藤鉄夫1 赤星義彦1 森英吾1 藤川重尚1 加藤実1 野坂健次郎1 藤田仁2
所属機関: 1京都大学医学部整形外科学教室 2大津日赤病院整形外科
ページ範囲:P.2 - P.14
文献購入ページに移動股関節症の病変は関節軟骨の破壊にはじまり,嚢包の形成,関節変形,関節嚢の線維化,関節荒廃の途を辿るのであるが,個々の症例についてその経過を観察してゆくと,発病年齢,病変進展の速度,病変の型にかなりの相違がみられることがわかる.しかし,本症では,なんらかの有効な治療が行なわれない限り,病変はその進行を停止することはない.不均衡な荷重,関節を構成する各組織の破壊,それに随伴する修復機転などの相関関係が生活環境や組織老化の影響をうけながら常に病変悪化の方向に進み,荒廃してゆく.
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