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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻10号

1968年10月発行

文献概要

境界領域

骨格筋ミオグロビン

著者: 小林晶1 徳永純一1 福元敬二郎2

所属機関: 1九州大学医学部整形外科学教室 2北九州市立若松病院整形外科

ページ範囲:P.895 - P.907

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いとぐち
 ミオグロビン(以下Mb)は筋肉sarcoplasma中に含まれる色素蛋白体であり,筋の赤色調は主としてこの色素によつている.Mbの存在は,Boerhaave(1775),Hildebrandt(1799)によりすでに知られていたが,1921年Günther51)が牛の心筋より抽出しmyoglobinと命名した.それまでには,血中ヘモグロビン(以下Hb)との類似性からmuscle hemoglobin,myohemoglobin,Myochrom,Myohämatin,Muskelfarbstoffなどと呼ばれている.GüntherはすでにHbとMbとの分光学的差異について述べているが,本格的に研究の進歩がみられたのは,Kennedy,Whipple64)(1926)Whipple(1926)132,133),Theorell(1932,1934)121,122)などによりその本質が明確にされてからである.ことにTheorell121)は馬の心筋よりMbを結晶として取出すことに成功し,その功績は大きい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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