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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻11号

1968年11月発行

文献概要

シンポジウム 股関節形成術 私の治療法

股関節形成術

著者: 丸毛英二1 児島忠雄1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学形成外科教室

ページ範囲:P.937 - P.943

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 従来,関節形成術の中間挿入物としては,吸収性のものと非吸収性のものとが用いられてきた.吸収性のものとしては遊離筋膜・JK膜・OMS膜・皮膚などがあり,非吸収性のものとしてはcup arthroplasty,endoprosthesis,total replacement by prosthesisなどがある.これらは一長一短があり,症例によつてもいかなる方法を用いるのがよいかは問題のあるところである.今回は吸収性隔壁を用いた股関節形成術について言及する.このような手術を行なつた成績を論ずる際に,関節軟骨を切除したか,あるいは温存したかは重大な問題であり,Burkee de la Campは前者をArthrolyse後者をArthroplastikと呼んで区別している.今回申し述べる症例は関節軟骨を切除して中間挿入膜を用いたものである.これら手術例は恩師片山名誉教授が1947年来行なわれた症例がほとんどで,股関節結核による股関節強直あるいは拘縮例が多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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