icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻12号

1968年12月発行

文献概要

臨床経験

Osteo-onycho dysplasia

著者: 岩倉博光1 加倉井周一1 黒川高秀1 二瓶隆一2 両角森雄2

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室 2厚生中央病院整形外科

ページ範囲:P.1081 - P.1087

文献購入ページに移動
 Osteo-onycho dysplasiaは1951年Roeckerathにより,nail dystrophy,patellar dysplasia,elbow dysplasia,pelvic dysplasiaを4主徴とする症候群として,これが家族的に発生した6症例を報告し,ectomesodermal dysplasiaに含まれる明瞭な独立疾患として確立されるまでに,歴史的には1820年Chatelainの報告以来,Little(1897),Wrede(1909),Turner(1933),Lester(1936),Fong(1940)らにより,次第に不完全な姿から,疾患の全貌が明らかにされてきたものである.
 これらを含めて,諸外国の報告のうち,本疾患と思われるものは,すでに40余の文献に単独発生あるいは家族的発生を見る.わが国では,1942年木曽により,家族性に発生した膝蓋骨欠損と,両肘関節の拘縮を有し,さらに両母指の爪の不完全欠損を合併している症例の報告があり,おそらく本疾患であつたと思われる.我々は,岩倉が1962年第292回整形外科集談会東京地方会において,本邦第2例として報告した症例を含め,現在まで8例のosteo-onycho dysplasiaを経験したのでここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら