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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻2号

1968年02月発行

文献概要

臨床経験

先天性脊髄皮膚瘻について

著者: 新垣敏雄1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.145 - P.154

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いとぐち
 先天性脊髄皮膚痩は内腔が重層扁平上皮細胞に被われた瘻管からなり,脊椎あるいは頭蓋の背部正中線上に認められる発育異常(developmental anomaly)である.これが背部皮膚より深部組織に達し,頭蓋内や脊椎管内の奇形系腫瘍と連結していたり,ときには二次的感染を起して重篤な神経症状を呈するに至つた症例については,海外では1926年Moiseの報告以来,数多くの報告例がみられるが,本邦では文献上3例を渉猟しうるにすぎない.最近,慶大整形科学教室にて先天性脊髄皮膚痩3例ならびにこれと組織学的形態を同じくし,一亜型ともいうべきPilonidal sinus(毛巣疾患)2例を経験したので合せ検討し,ここに報告する次第である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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