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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻4号

1968年04月発行

文献概要

トピックス

サーモグラフィーの整形外科領域における応用

著者: 立石昭夫1 岩倉博光1

所属機関: 1東京大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.331 - P.332

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 サーモグラフィーとは,皮膚温度分布を連続的に一つの図または写真に記録する方法である.1957年頃より欧米では諸家の報告があり,次第に医学の分野に応用されるようになつてきた.ことに最近は乳癌のスクリーニングテスト法として注目されている.今回私達は,東大医用電子研究施設,渥美教授らの御好意により,サーモグラフィーを整形外科的疾患に応用したので,その結果を紹介する.
 装置は米国バーンズ社製,サーモグラフィーMT-1型で,それはスキャンニング機構,光学ヘッド,エレクトロユニット,カメラ撮影装置の4部分より成立つている.その原理は,人体表面より放射される赤外線量が,皮膚温度と一定の関係を有することにもとずいている.すなわち,スキャンニングミラーで検出器に集められた赤外線の強度は,電気的信号に変換され,これを増幅したのち,更にグローランプの輝度に変換され,それをポラロイドカメラで撮影するという方式をとつている(第1図).その感度は0.1℃であり,スキャンニング時間は約4分である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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