文献詳細
論述
新鮮外傷の応急療法について(第2部)—抗生物質局所応用の時間的要因
著者: 松元輝夫1
所属機関: 1Walter Reed Army Medical Center実験外科
ページ範囲:P.341 - P.346
文献概要
われわれはこれらdebridmentの遅延する外傷に対して,抗生剤の局所的使用が,外傷の感染率を低下するか否かを知るために各種実験を試み,オキシテトラサイクリンの局所散布が,大腿部に挫滅傷を加えた家兎の死亡率を著しく低下せしめることを報告した1,2).しかしながら上記実験において,抗生剤はいずれも受傷15分後に外傷面へ散布されている.
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