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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻5号

1968年05月発行

文献概要

視座

手術は慎重でありたい

著者: 佐藤孝三1

所属機関: 1日本大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.375 - P.375

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 私の学生時代には「カリエスの流注膿瘍を切開排膿することは死の門をひらくことだ.感染や瘻孔を生じないように充分注意して,穿刺排膿するのがよい」と教えられた.
 ところが当時学生実習で出向いたある病院で,大家といわれる外科部長が「胸壁冷膿瘍は膿瘍掻爬で治るのだから,カリエスも同じようにやつてみよう」といつて,腰椎カリエスの腸骨窩膿瘍に切開を加え,膿瘍を掻爬して創を1次的に閉鎖したのをみた.その結果は日ならずして創が哆開し,混合感染をおこして,患者は死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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