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シンポジウム 脊髄損傷患者に対する早期脊椎固定術の適応と成績
ディスカッション
著者: 岩原寅猪1 津山直一2 山田憲吾3 木村元吉4 渡辺良彦5 村川浩正6 石川芳光7
所属機関: 1国立村山療養所 2東京大学 3徳島大学 4東北労災病院 5清水厚生病院 6岡山労災病院 7千葉労災病院
ページ範囲:P.400 - P.405
文献購入ページに移動かつては損傷脊髄にメスを加える余地があるかどうかが問題となり,その適応が論じられてきましたが,その後外科学は非常に進みまして,殊に脊柱固定術が登場して,いまでは目をみはり,耳をそばだてさせるものがあります.殊に脊髄損傷に対する早期手術が言われ,なんとかしてAllenの超早期手術説を実現させたいとの意図がうかがえるのであります.われわれが脊髄損傷を手術した時分は,全部局所麻酔のもとでやらなければなりませんでしたが,いまは呼吸も脈も心配いらない全身麻酔のもとでやれるのでありますから,昔と同日に論じられないのはよくわかつています.
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