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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻5号

1968年05月発行

文献概要

臨床経験

ポリオ下肢麻痺に対する足関節固定術—(特に歩行時の膝関節の安定を考慮した尖足位固定について)

著者: 松尾隆1

所属機関: 1九州大学整形外科学教室

ページ範囲:P.465 - P.468

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はじめに
 ポリオ下肢麻痺患者の治療の目的は変形拘縮の除去,麻痺関節の機能の再獲得などを行なう観血的方法や装具,松葉杖などの歩行補助器具を用い,いかにして歩行能力の増大をはかるかにつきるが,日常生活上これら歩行補助具は患者にとつてはなはだ煩わしいものであり,できうればこれら歩行補助具を使用することなく,あるいは最小限度の補助具を使用するのみで歩行が可能となるように治療の努力がはらわれることは当然である.
 大腿四頭筋が麻痺して,膝関節の伸展筋力が全くない患者においても,もし体の重心線を膝関節の前方にずらし,軽い膝の反張をおこさせうれば,かなりの膝関節の安定が獲得できるのではないかということは当然考えられることである(第1,2図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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