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論述
脊柱側彎症における体平衡に関する神経学的考察
著者: 山田憲吾1 山本博司1
所属機関: 1徳島大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.479 - P.486
文献購入ページに移動地球上の生物はすべて重力に対し固有の姿勢をもつている.特に人類にあつては,物理的に最も不安定な起立姿勢をその固有姿勢としており,これは高度に発達した繊細巧妙な能力,すなわち平衡能によつて動的に調整保持されているものである.そしてこの姿勢保持機構には深部受容器,視器,内耳前庭の3つが重要な役割を演じているとされている.
ところで,脊柱側彎症の発生条件として重力の影響が極めて大である.このことに関して著者ら1)2)3)の二足鼠を用いた実験的側彎症の研究も明瞭に立証している.
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