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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻6号

1968年06月発行

文献概要

検査法

股関節部のIntra-osseous Phlebography

著者: 今村恵1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.515 - P.520

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はじめに
 Intra-osseous PhlebographyはDos Santosが,1938年に初めて施行して以来,多くの報告がある.これは骨髄内に造影剤を注入して,レ線撮影を行ない,骨髄内静脈洞の造影像や,骨外に出る静脈系の造影像を得ようというもので,本邦では経骨髄静脈撮影法,骨髄造影法などとよばれている.欧米ではIntra-osseous Venography,Osteomyelography,Osteovenography,あるいはOsteographyなどの名称が用いられている.
 このphlebographyは骨格のいづれの部分にも応用できるが,おもに骨盤内静脈や,股関節部の静脈の造影に用いられることが多い.本邦でも最近になつて,Perthes病,変形性股関節症,先天性股関節脱臼,大腿骨頸部骨折,股関節結核などに応用され,これら疾病の病態を解明する一手段として,かなり応用範囲のひろいものとなつてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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