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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻7号

1968年07月発行

文献概要

論述

リウマチ手の尺側偏位について

著者: 富田満夫1 渋谷俊隆1 石橋盟士2

所属機関: 1長崎大学医学部整形外科学教室 2長崎市立市民病院整形外科

ページ範囲:P.584 - P.589

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はじめに
 慢性関節リウマチにおける手指の尺側偏位(ulnar deviation)は日常生活動作,特に手指の巧緻運動に与える影響は大で,その成因については今なお論議され興味深い問題としえよう.われわれの調査結果では付表に示すようにリウマチ患者総数112名中手に変形を有する患者95名,尺側偏位の認められる例は右26例,左16例(19%)で諸家の報告20〜30%にほぼ一致している.この変形が右に多いことは,日常生活における右手使用の頻度と橈側からの圧迫がその成因または進行過程に関与するものと思われ,尺側偏位における把持動作,特にpinchの変化を観察して2,3の知見を得たが,この変形の成因と治療についてもわれわれの考えや経験を述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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