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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科3巻8号

1968年08月発行

文献概要

論述

Radioisotopeによる骨腫瘍の診断的応用(1)—85SrによるBody external countingおよびScintiscanningについて

著者: 井上駿一1 村田忠雄1

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科学教室

ページ範囲:P.653 - P.667

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 骨腫瘍の診断治療方針の決定に際し,われわれは通常,臨床所見,X線学的診断,および病理学的診断の三者より注意深い検索をなすわけであるが,往々にして良性,悪性の最も基本的な診断すら困難な症例に遭遇する.両者の治療方針がまつたく異なる以上,診断し過ぎも不足も許されぬわけであるが,実際上,悪性腫瘍を良性と診断した後,極めて不幸な転帰をとる例があり,他方,逆の危険性もありうる.良性,悪性の判別に際しX線学的診断は勿論,いくつかの特徴によりわれわれに多くの手がかりをあたえうるが,なお限界があり,また生検材料ないしは試験切除による組織診断に際しては,同一標本における多彩な所見を示す骨腫瘍に対し,一枚の標本により診断を求める危険性が常々指摘されているところでもある.ここに更に骨腫瘍診断への新らたな角度よりの診断学的手段の開発が望まれるおけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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