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臨床経験
恥骨に生じたAneurysmal bone cystの1症例
著者: 北川敏夫1 星子亘1 林泰夫1 木村修1 本田五男1
所属機関: 1熊本大学医学部整形外科学教室
ページ範囲:P.736 - P.739
文献購入ページに移動Aneurysmal bone cystは1942年JaffeおよびLichtenskeinが提唱した疾患である.氏らはおかされた骨が風船状に膨隆するところからaneurysmalなる名称を採用し,また肉眼的に血性の液体を含んている空洞のみられるところよりcystなる名称を採用し,aneurysmal bone cystと名づけたのである.それまてこのような病像を示す疾患はatypical giant-cell tumorとか,subperiosteal giant-cell tumor,benign bone aneurysma,ossifying hacmatomaなどと呼ばれていたのである.Jaffe, Lichtensteinの提唱後,この疾患の報告は多くなり,1957年Booher1)の中足骨の症例,1962年Subramaniam2)らの報告,同じく1962年Donaldson3)の報告,1965年Verbiest9)などの報告があいついでいる
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