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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻1号

1995年01月発行

文献概要

シンポジウム 長期成績からみたBipolar型人工股関節の適応の再検討

変形性股関節症に対するBipolar型人工股関節の適応の再検討

著者: 富原光雄1 福田寛二1 田中清介1

所属機関: 1近畿大学医学部整形外科

ページ範囲:P.15 - P.19

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 抄録:1980年から1989年までの10年間に当科で行った変形性股関節症に対するBipolar型人工関節置換術66例76関節のうち,術後5年以上経過した52例59関節の臨床成績を検討した.日整会評価基準総点は,術前平均47.3点が5年後には83.7点と改善したが,終診時(平均6年11カ月)80.8点と若干の低下がみられた.評価基準総点が70点未満になった時点をfailureとすると.survival rateは5年目で90%,8年目で73%であった.3mm以上のインプラントの移動は,ステムで28%にみられ,アウターヘッドで67%にみられた.アウターヘッドの移動が高頻度なことより,変形性股関節症に対するBipolar型人工骨頭の適応としては,現時点では寛骨臼の変形の少ない一次性のものや外傷由来のものに限定されるであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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