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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻1号

1995年01月発行

文献概要

シンポジウム 長期成績からみたBipolar型人工股関節の適応の再検討

手術術式の改良点とその理由

著者: 鳥巣岳彦1

所属機関: 1大分医科大学整形外科

ページ範囲:P.21 - P.28

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 抄録:人工関節手術において寛骨臼を移植骨で再建した場合.母床との間の骨癒合が早ければ早いほど,移植骨の着床は早期に完了することが期待できる.各疾患ごとにそのための手術手技を詳述した.
 臼蓋形成不全に伴う変形性股関節症では,適合性を理由に摘出骨頭の関節面を寛骨臼に接触させた場合,提出骨頭の軟骨下骨皮質にドリルで穴を多数穿ったとしても,骨癒合に3~18カ月が必要であった.一方,摘出骨頭の骨髄側骨髄とドリルで穴を穿った寛骨臼とを接触させた場合,骨癒合までの期間は2~4カ月と著明に短縮できた.
 骨移植を用いないで急峻な寛骨臼を掘削するだけで対応したBipolar型人工骨頭置換術では,移植骨の圧潰は起こらない.X線像でのmigrationは,86%が6年で停止して,その距離は術後7~11年で最大8mm,平均で2mmであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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