icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻1号

1995年01月発行

文献概要

手術手技シリーズ 最近の進歩 手の外科

キーンベック病に対する手術

著者: 根本孝一1

所属機関: 1防衛医科大学校整形外科

ページ範囲:P.51 - P.58

文献購入ページに移動
はじめに
 キーンベック病Kienböck diseaseは,1910年Kienböckにより初めて記載された疾患で,その本態は,月状骨の血行障害による無腐性壊死と考えられている.月状骨軟化症lunatomalaciaとも呼ばれる.本症の原因については,未だ充分に解明されていないが,反復する慢性外傷による栄養動脈の遮断と推測される.また,橈骨が尺骨より長い,いわゆるulna minus variantのものに多いことから,橈骨関節面から月状骨への圧迫が発症に関与するともされている(図1).
 病期によって治療方針が異なるので,病期の決定は臨床的に重要である.病期分類はLichtmanによるものが一般的である.これは手関節のX線所見によって,次の4つのstageに分けるものである(図2)1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら