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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻1号

1995年01月発行

文献概要

臨床経験

脊椎疾患に対するtitanium Luque SSI法の検討―術後MRIに及ぼす影響

著者: 谷口睦1 円尾宗司1 大塚誠治1 別所康生1 松本学1

所属機関: 1兵庫医科大学整形外科

ページ範囲:P.93 - P.96

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 抄録:チタン合金製rodとwireを用いたLuque SSI法の手術症例を経験したので.その治療成績.術後MRI対応など検討した.対象症例は男5例,女16例で手術時年齢は23~78歳(平均53.2歳).原疾患は転移性脊椎腫瘍6例,RA頚椎病変5例,脊椎カリエス4例,その他6例であった.手術高位は後頭骨-頚胸椎8例,胸椎11例,腰椎2例であった.後頭骨-頚椎間には4mm径のloop型を,胸腰椎には5mm径のrectangular型rodを当科で独自に作成して使用した.術後経過観察期間は6カ月~2年8カ月であった.全例に骨癒合が得られ,rodおよびwireの折損,偽関節例はなかった.MRI撮像に際しての合併症もなく,術後MRI画像ではrodとwireがスライスに含まれる部位ではその質量に応じてartifactが著しく,その矢状断像および横断像での椎弓部,椎間関節部の読影は困難であったが,rodやwireと重ならない正中部矢状断像および横断像では椎体,椎間板,脊柱管内,脊髄の読影は十分可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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