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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻1号

1995年01月発行

文献概要

臨床経験

長期透析患者に合併した脊髄腫瘍の1例

著者: 増田公男1 土田豊実1 望月真人1 喜多恒次1 豊根知明1 守屋秀繁1 添田耕司2

所属機関: 1千葉大学医学部整形外科 2千葉大学医学部第2外科

ページ範囲:P.97 - P.100

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 抄録:われわれは14年という極めて長い透析歴を持つ患者に合併した脊髄腫瘍の1例を経験した.患者は47歳,女性で大腿骨頚部骨折に対し人工骨頭置換術後,経過観察中に両下肢痛が出現し,MRIにて脊髄腫瘍を認めたため,当科入院し腫瘍摘出術を施行した.本症例の診断に際しては,原疾患の糖尿病による種々の合併症に加え10年を超える透析歴を考慮し,術前検査として侵襲性の少ないMRIのみを用いその脊髄疾患に対する有用性を確認した.また当院の人工腎臓部をはじめとする各科の協力のもと,術前・術後の全身状態のコントロールを図った.今後このような透析患者の整形外科的疾患に対する手術例は増加していくものと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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