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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻1号

1995年01月発行

文献概要

臨床経験

手指骨に悪性腫瘍の転移した2例

著者: 矢島弘毅1 木野義武1 服部順和1 近藤喜久雄1 鈴木潔1

所属機関: 1名古屋掖済会病院整形外科

ページ範囲:P.101 - P.104

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 抄録:悪性腫瘍の手指骨への転移は極めて稀である.悪性腫瘍が手指骨に転移した2例を経験したので報告した.症例1は胃癌のため胃全摘術を受けた後,右第四中手骨に骨転移をきたした.疼痛と腫瘍増大による恐怖感が強く右環指列切除術を行った.症例2は肺癌のため化学療法を受けていたが右母指末節骨に転移をきたした.腫脹,疼痛が強く基節骨レベルでの左母指切断術を行った.
 悪性腫瘍の指骨転移は文献によれば0.1~0.3%で,末節骨,中手骨に多く,原発巣は肺癌が最も多く,胃癌は極めて少ない.予後が悪いため治療は対症的であり多くの場合指切断の適応となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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