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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻10号

1995年10月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

土方式PNセットを用いた脊椎生検の経験

著者: 武者芳朗1 岡島行一1 伊藤隆1 山本高裕1 馬目晃匡1 茂手木三男1

所属機関: 1東邦大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1157 - P.1162

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 抄録:土方式PNセットを用い,16例に脊椎生検を行った.経過観察期間は平均12.8カ月である,生検高位は,頚椎3例,第11,第12胸椎が1例ずつで,腰椎は第1~5まで12例であった.椎体生検は,局所麻酔,X線透視下に,生検予定椎に隣接する椎間板に経皮的髄核摘出術の要領で外筒まで誘導し,外筒を軽く押しながら椎体の上・下縁に移動した後,trephineによりcore specimenを採取する.量が不十分,または軟組織でtrephineで採取しにくい場合は,punchで追加採取し,十分止血が得られたら外筒を抜去する.16例全例の組織学的診断が可能で,合併症はなかった.手術例5例では,摘出標本の組織診断と一致した.本法には,十分な標本採取が可能,手技の安全性,易操作性などの利点があるが,透視できない高位,上・中位胸椎部.病巣部を透視下に確認しにくいものや極小さい病巣には,CT guide法によるtrephine biopsyを用いるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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