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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻10号

1995年10月発行

文献概要

臨床経験

CREST症候群における指趾切断術の経験

著者: 森北育宏1 廣島和夫1

所属機関: 1国立大阪病院整形外科

ページ範囲:P.1215 - P.1218

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 抄録:CREST症候群は比較的稀な結合組織に対する自己免疫疾患であり,末梢血行が悪く,皮膚が萎縮しているため,手術に工夫を要すると思われるが,過去にCREST症候群の難治性潰瘍における指趾の切断方法についての報告はない.今回CREST症候群2例の難治性潰瘍に対して指趾切断術を経験したので報告する.
 症例は2症例ともに保存的療法に反応せず,難治性潰瘍,骨髄炎を来していた.局所の評価のため,酸素飽和度の測定とthermographyを行った結果,切断レベルを決めるのに酸素飽和度は参考にはなるが,皮膚温の測定は有用とは言えなかった.また軟部組織の退縮は著しいため,まず血行の悪い軟部組織を切除し,それより1cm以上骨を短くする事で,切断レベルを決定するのがよいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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