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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻10号

1995年10月発行

文献概要

臨床経験

強剛母趾に対するcheilectomyの経験

著者: 宗安克仁12 野口昌彦1 平田正純1 平澤泰介1

所属機関: 1京都府立医科大学整形外科 2松下記念病院整形外科

ページ範囲:P.1223 - P.1227

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 抄録:今回われわれはcheilectomyを施行した強剛母趾の術後成績を検討したので報告する.対象は3例5足,年齢は61~78歳(平均67歳),術後経過期間は9カ月~5年(平均2年6カ月)であり,以下の調査を行った.
 1)X線学的Grade分類,2)X線計測による術前と術後の外反母趾角,1-2中足骨角および趾節間外反角,3)American Foot and Ankle Societyの前足部評価法による臨床的比較.結果は,1)術前はGrade I~IIで,調査時もGrade I~IIであった.2)X線計測値は術前と術後で有意な変化は認めなかった.3)臨床成績は術前の疼痛8点(40点満点),活動制限2.4点(10点満点),履き物制限7点(10点満点)が,それぞれ34点,8.8点,10点と改養し患者の満足度は高かった.したがって,強剛母趾Grade IあるいはIIに対するcheilectomyは有用であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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