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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻11号

1995年11月発行

文献概要

特別企画 阪神・淡路大震災―災害医療における整形外科医の役割

外傷の状況とその対応―被災地辺縁病院

著者: 東文造1 井澤一隆1 安原良典1 鈴木省三1 坂和明1 坂中秀樹1 和田英路1 吉田竹志1 井上雅裕1 大村宗久1 米延策雄1

所属機関: 1関西労災病院整形外科

ページ範囲:P.1249 - P.1251

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●はじめに
 今回の震災で震度7の烈震の地域は,神戸市から芦屋市・西宮市にわたる地域であった.それらの地域の病院では,家屋の倒壊により数多くのDOA(圧死,窒息死)が認められた.しかし関西労災病院のある尼崎市は,それらの地域からわずかに東にはずれ,病院周辺地域の家屋の倒壊もあまりなかった.事実,当院でのDOAは3名と非常に少なく,また病院自体の建物の損傷もあまりなかった.しかし,電気・水・ガスなどのいわゆるライフラインの途絶により,病院としての機能は地震と同時に停止した.被災地辺縁地域にある当院が,病院機能の停止の状態から徐々に回復していく過程を振り返ってみて,整形外科としての災害医療について考えてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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