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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻11号

1995年11月発行

文献概要

臨床経験

長母趾屈筋腱皮下断裂の1例

著者: 井上林1 湯浅勝則1 笹木勇人1

所属機関: 1公立横手病院整形外科

ページ範囲:P.1331 - P.1334

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 抄録:私たちは最近,スキーによる長母趾屈筋腱皮下断裂のまれな1例を経験した.症例は31歳,男性.1994(平成6)年1月,スキーをしていて左へターンした際,右母趾に痛みを覚え,以後,右母趾IP関節自動屈曲不能となった.長母趾屈筋腱皮下断裂の疑いで,受傷後11日目に手術を施行した.長母趾屈筋腱は第一中足骨骨頭部種子骨に挟まれた部分で変性断裂しており,端端縫合は不可能であったため,長掌筋腱を用いた遊離腱移植術を施行した.術後,移植腱の癒着のためか,IP関節の自動屈曲角度に制限を認めるが,母趾の踏み込みにも十分力がはいり,ADL上,全く支障は認められない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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