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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻11号

1995年11月発行

文献概要

臨床経験

化膿性筋炎7例の治療経験

著者: 高桑巧12 末松典明1 菅原修1 猪川輪哉1 岡哲夫1 辻宗啓1 佐藤淳3

所属機関: 1北見赤十字病院整形外科 2現富良野協会病院整形外科 3旭川医科大学整形外科学教室

ページ範囲:P.1339 - P.1342

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 抄録:筆者らは過去8年間に7例の化膿性筋炎を加療する機会を得たので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は1987年9月から1994年9月までに化膿性筋炎により当科にて加療した7例で男性4例,女性3例,平均年齢38歳であった.部位は腸腰筋2例,大腿部2例,傍脊柱筋1例,三角筋1例,前経骨筋1例で,起炎菌はMRSA 1例を含めるとStaphylococcus aureusが3例と最も多かった.免疫能低下をきたす基礎疾患を有するものは4例と半数以上で,打撲や虫刺されといった外傷歴を有するものも4例と半数以上みられ,これらと発症との関連性が示唆された.診断にはMRI,エコー下穿刺が有効と考えられるが,なによりも,化膿性筋炎の存在を念頭に置くことが重要であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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