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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻12号

1995年12月発行

文献概要

論述

MRIにおける生体用金属のアーチファクト

著者: 阿部栄二1 奥山幸一郎1 石河紀之1 本郷道生1 佐藤光三1 佐志隆士2 石川英次郎3

所属機関: 1秋田大学医学部整形外科 2秋田大学医学部放射線科 3瑞穂医科工業開発部

ページ範囲:P.1347 - P.1353

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 抄録:磁性体の含有率が異なる7種類の生体金属でMRIアーチファクトの大きさを比較した.その大きさは強磁性体(鉄,コバルト,ニッケル)の含有量の総和より.鉄とコバルトの含有量の和に最も良く相関した.また,強磁性体の含有量が微量(0.058%~2.5%)な4種類のチタン合金の間では,アーチファクトの大きさに差がなかった.
 異なる合金で同一形状のpedicle screwを作製し,豚脊椎に刺入して撮像したMRIでは,アーチファクトの大きさはSUS316(ステンレス鋼)>MP-35N(コバルト合金)>Ti-6AI-4V(チタン合金)の順で,磁場強度では1.5テスラ>0.5テスラ,撮像条件ではT2>T2>プロトン密度>T1の順であった.0.5テスラではチタン合金とコバルト合金のT1強調画像が,1.5テスラではチタン合金のT1強調画像のみがscrew刺入部での脊柱管内状況の把握が可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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