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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻12号

1995年12月発行

文献概要

論述

腱板断裂に対するarthroscopically assisted rotator cuff repair法の治療成績

著者: 福島直1 岡村健司1 高橋輝一1 石井清一1 薄井正道1 青木光広1

所属機関: 1札幌医科大学整形外科

ページ範囲:P.1355 - P.1359

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 抄録:Arthroscopically assisted rotator cuff repair法を行い術後6カ月以上経過した腱板断裂51例52関節の術後成績を分析した.手術時平均年齢は57.3歳,術後経過観察期間は平均18.7カ月であった.手術方法はまず肩甲上腕関節鏡視,鏡視下肩峰下除圧術を施行した.次いで約4~5cmの小皮切を用いて三角筋を肩峰から切離せずに観血的に腱板を修復した.腱板修復はMcLaughlin法(43関節)と側々縫合(9関節)を行った.術前と術後のJOAスコアは疼痛点:7.3点→26.5点,機能点:12点→17.7点,可動域:21点→26.7点であった.総合点は術前の60点が術後は90.9点と改善した.Constant法による外転筋力は患健側比では術前平均55.1%から,術後は90.1%に改善した.本法は関節鏡視下手術を加えることで,観血的手術による侵襲を最少にとどめることが利点と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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