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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻12号

1995年12月発行

文献概要

論述

大腿骨頚部内側骨折後の骨頭壊死

著者: 黒木武房1 高橋定雄1 安藤正1 高見博1 桜井茂樹1 内田宗志1 森聡1 西田茂喜1

所属機関: 1関東労災病院整形外科

ページ範囲:P.1369 - P.1376

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 抄録:大腿骨頚部内側骨折後における骨頭壊死の危険因子を検討した.対象は39例39骨折で,男9例,女30例,受傷時年齢は24~85歳,平均62.3歳,追跡期間は1年~8年1ヵ月,平均3年である.骨折型はGarden分類可能な骨頭下骨折が35例で,stage I 9例,stage II 22例,stage III 4例であり,中間骨折が4例であった.治療法は保存的が5例,手術が34例で,hip screwはすべてAce社製を使用し,captured hip screw 5例,cannulated cancellous hip screw 29例であった.39例中38例は一期的に骨癒合が得られた.骨頭壊死は8例に発生し,Garden, stage I 2例,stage II 4例,stage III 2例で,このうち7例がcollapseを起こしていた.整復度をGardenのalignment indexを用いて計測すると,整復不良例に骨頭壊死が多かった.受傷時のX線像にて骨折線でアダムス弓のmedial cortexのspikeが短いno spike型は骨頭壊死の危険因子と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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