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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻12号

1995年12月発行

文献概要

器械

高齢者の椎間関節性腰痛に対するfacet denervationの経験

著者: 森戸伸吾1 村上栄一1

所属機関: 1釜石市民病院整形外科

ページ範囲:P.1391 - P.1393

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 抄録:治療に難渋する高齢者の椎間関節性腰痛に対して,神経ブロック用絶縁電極注射針(ポール針)と手術用電気凝固装置を使用して,facet denervationを行った.対象は,発痛テスト陽性例で,3回以上の椎間関節ブロックを行ったが,持続的な効果の得られなかった70歳以上の腰痛患者5症例(男性1例,女性4例),罹病期間は5ヵ月~2年4ヵ月経過観察期間は3週~5ヵ月である.手技として,ポール針に手術用電気凝固装置を接続して,X線透視下に責任椎間関節周囲を連続的に電気凝固した.その結果,腰痛は治療前に比べ50~100%の自覚的な改善を示し,効果の持続が認められる.電気凝固によるfacet denervationは,再発を繰り返す高齢者の腰痛に対して,有効な治療法の一つと思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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