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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻12号

1995年12月発行

文献概要

検査法

腰椎椎間板ヘルニアの術前検査としてのMRIおよびCT-discography

著者: 内山徹12 安川敬一郎1 水井伸子1 玉木満智雄1 高橋栄一1 斎藤友雄3

所属機関: 1厚生連中央綜合病院整形外科 2新潟大学医学部整形外科 3厚生連中央綜合病院放射線科

ページ範囲:P.1395 - P.1399

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 抄録:腰椎椎間板ヘルニアの術前に,ヘルニアの後縦靱帯穿破の有無を把握しておくことは,治療法の選択において重要である.腰椎椎間板ヘルニア25例のMRIおよびCTD(CT-discography)と手術所見とを比較検討し,術前にヘルニアの後縦靱帯穿破の有無の診断が可能かどうかretrospectiveに検討した.MRIはblack lineの途絶のあるものを後縦靱帯穿破ありとし,CTDはepidural leakのあるものを後縦靱帯穿破ありとした.診断は臨床症状を知らされていない放射線科医1名によって行われ,その診断と手術所見とを比較検討した.
 MRIの正確度は64.0%,鋭敏度は69.2%,特異度は58.3%,CTDの正確度は60.0%,鋭敏度は54.6%,特異度は54.6%であった.ヘルニアの後縦靱帯穿破の有無の術前診断において,MRIのblack lineおよびCTDのepidural leakの有用性は低かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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