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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻12号

1995年12月発行

文献概要

臨床経験

第5腰椎椎弓根から発生した骨軟骨腫の1例

著者: 関根将利1 堀田知伸1 山下敏彦1 斎藤成樹1 藤澤泰憲2

所属機関: 1市立室蘭総合病院整形外科 2市立室蘭総合病院病理部

ページ範囲:P.1425 - P.1428

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 抄録:第5腰椎椎弓根から発生した骨軟骨腫により神経根症状を呈した稀な1例を経験した.症例は28歳,男性,右足関節背屈力低下と,右L5領域の感覚鈍麻を主訴とした.単純X線像では両側のL5分離症以外に異常を認めず,MRIでも著明な脊柱管内病変を認めなかった.脊髄腔造影では,右L5神経根嚢像の圧排を認めた.CTMで,右椎弓根より発生し椎弓の腹側に沿って存在する腫瘤病変を認めた.部分椎弓切除および腫瘍切除により症状は軽快した.腰椎発生の骨軟骨腫は比較的頻度が低いとされている.中でも,腰椎椎弓根より発生し神経根症状を示した症例の報告は,これまでに1例しかなく,きわめて稀な症例と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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