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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻2号

1995年02月発行

文献概要

論述

胸腰椎部の新鮮脊椎骨折に対するposterior spinal instrumentationの有用性の検討

著者: 熊野潔1 平林茂1 内田毅1 瀧直也1 土田博和2 大田快児2

所属機関: 1関東労災病院整形外科 2フジ虎ノ門整形外科病院

ページ範囲:P.115 - P.122

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 抄録:17例の胸腰椎部(Tll~L3)の新鮮脊椎損傷に対するposterior spinal instrumentationを,前方法との比較においてその有効性について検討した.症例は平均年齢41歳.L2のDenis type 2破裂骨折が58.8%を占め,35%に神経損傷の合併あり.全例にCDIを用いた.受傷より手術までの期間は17.9日,固定椎体数は平均3.5個,術前CTで50%以上の狭窄を認めた症例10例には椎弓切除.脊柱管内整復術を行った.後弯Cobb角度では42%の矯正率.術後矯正損失は2.7°であった.術後経過観察期間は平均23カ月.Frankelの判定基準で6例中83%に改善を認めた.骨癒合は1例を除いて完成し,1例では再手術を要した.臨床成績は全例優良であったが,就労率は82%であった.1例で術後下肢の愁訴が悪化した.重篤な合併症はなかった.胸腰椎部の破裂骨折に対して,広範な椎弓切除を伴う脊柱管内操作による除圧術とposterior spinal instrumentation法は前方法に劣らず有効な手術法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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