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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科30巻2号

1995年02月発行

文献概要

論述

軟部悪性線維性組織球腫の治療成績

著者: 松本誠一1 川口智義1 真鍋淳1 黒田浩司1 下地尚1 河野博隆1

所属機関: 1癌研附属病院整形外科

ページ範囲:P.123 - P.128

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 抄録:軟部MFH 62例の治療成績について検討した.患肢温存は54例に,切離断は8例に行った.最低経過観察期間は3年11カ月であり,M0N0 50例の5年累積生存率は,79.1%であった.切除縁別の局所再発率はcurative .p.:3.6%,wide p.:23%,marginal p.:71.4%,intralesional p.:100%であり,curative p.にて局所再発を防げることが分かった.wide p.での局所再発例の背景としては,リンパ節転移,静脈内腫瘍塞栓,他施設術後再発などであった.局所再発と遠隔転移の出現時期から,初回手術から4年間再発転移がなければ治癒と見なして良い.追加広切は,初回から広切するのと遠隔成績に差は無かった.CYVADIC療法による補助化学療法は,局所再発防止および予後改善に無効であった.curative p.での局所療法が本症の再発を防ぎ,結果として予後改善に最も貢献すると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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